2017年3月 5日 (日)

言語聴覚士による摂食嚥下障害の取り組み

170305『多職種で取り組む摂食嚥下障害』と題した青葉区歯科医師会主催の講演会に参加してきました.

 言語聴覚士といえば、兎唇口蓋裂の小児の発声訓練を行なう職種の方かと思っていたら、そのような仕事より、病院に勤務して摂食嚥下障害の患者さんに指導する仕事の方が多くなってきて、この職種の求人倍率は30倍程になっているとのことでした.言われてみれば、言葉の発声に関与する、咽頭・喉頭は摂食嚥下、誤嚥に密接に関係しているのでそのような勉強をしておられる職種の方が、この仕事に携わるのはもっともなことです.
高齢化の時代を迎え、段々需要が多くなる分野だとは思いますが、生きることの基本である食べることを看護されなければならない人が多くなる社会は暗い感じがしました.

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2017年2月27日 (月)

睡眠―講習会

20170227_220814今年もこの時期に行なわれる睡眠学のセミナーに参加してきました.昨年と同じ講師でして、講義の内容も同じようでしたが、一度聞いて完全に理解できている物でもなく、睡眠学一般の話しを拝聴してきました。何度も聞くうちに、自ずと自分の中で、睡眠の知識が固定されてきているような気がします.反復は力になるようです.テニスの練習と同じことか!!

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2017年2月 5日 (日)

MI WORLD SYMPOSIUM

1702051 GC主催のMI WORLD SYMPOSIUMに参加してきました.海外の歯科医はアメリカの印象が強いせいか、すぐ抜いてインプラントをするというイメージだったのですが、MIという、歯を大事にする治療に取り組んでいる歯科医もいることに安心感を覚えました.プラークコントロールや、甘味制限、フッ素の利用、歯随の保存療法など、参考になるお話も多く聴講できました.

 なかでも、高齢者の補綴に、グラスファイバー繊維とCRを用いて即時にチアーサイドでブリッジを製作し永久補綴物として装着する手技には驚きました.
 手が不自由になると義歯の手入れも難しくなるので、部分床義歯よりも良いのかもしれません。
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2017年1月12日 (木)

放射線療法

170112本日は昭和大学藤が丘病院で行なわれた地域連携フォーラムに参加し、最新の放射線療法の講演を拝聴し、放射線治療室(リニアック)を見学してきました.CTも見ましたが、その部屋の倍くらいの所にすごい機械がありました.最新式の放射線治療器とのことです.見るからに圧倒される大きさです.

 最新式ということで、患部以外の部位になるべく放射線が当たらないよう工夫されているようでした.昔、唾液が少なく、ムシ歯が多発した患者さんが、がんの治療で放射線を当てたら、唾液腺が被爆して破壊されたから、夜には口がカラカラに乾いて寝苦しいと訴えていましたが、そのようなことが無くなるのでしょうか.
 ずいぶん高価な機械と思いますが、命が救われるのであれば、良いですね.ガン治療一般に、欧米に比べて日本は放射線の利用が少ないとの統計があるようで、放射線の担当医としてその現状を改善したい、放射線治療は進歩してきていて、ちまたのお医者さんの常識より治癒率が高くなっていることを世間にアッピールしたいとお話ししてました.

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2016年9月11日 (日)

看取る歯科治療の在り方

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『開業歯科医に寄せられる食支援への期待』〜“看取る歯科治療”の在り方とわ?〜 との演題の青葉区歯科医師会主催の講演会に参加してきました.講師は2000年卒業の自分の息子世代の方でした.大学院を卒業後、日本で初めてできた、摂食嚥下障害を専門にした研究室に入局してこの道に邁進してきたそうです.  日本人の死亡原因の第一位は戦後長らく脳血管障害でしたが、昭和50年代中頃からガンにとってかわられたました。しかしながら、この疾患を発症する人が少なくなった訳ではなく、死亡すること無く麻痺を抱えたままで、生き延びているというお話から講演が始まりました.そういうことはこれからも、口腔神経筋機能に障害がある為、摂食嚥下障害を抱えたまま生きる為に食をしなければならない患者が多くなるということのようです。  講演では、寝たきりで在宅の患者にどうやって、口から食べ物を食べられるようにするかを奮闘する様子がうかがえました.結局は、何らかの原因で患者さんは亡くなる経過をたどることを経験しているようですが、そのくだりは感動的でもあります。やはり、命が絡むとぐっときます。  私も現在通ってくださっている患者さんが、寝たきりになったら訪問診療をしなければならないと考えていますが、今回のお話は実に具体的でためになりました。

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2016年8月28日 (日)

トリアージ説明会

日時:平成28年8月28日(日) 場所:青葉区医師会館会議室(あざみ野2-31-1) 内容:午後3時~午後4時    ①トリアージ説明会                                 講師 日本体育大学 救急医療学科 小川理郎先生 午後4時~午後5時      ②災害時のDVD紹介と医師の行動説明会 午後5時~午後5時25分 ③無線総会          午後5時30分~    ④無線懇親会  

本日は青葉区医師会主催の災害時の訓練の一環としてトリアージの実際について実習が行なわれました. 限られた人的・物理的・時間的資源を最大限に活用して最大多数の傷病者に最善の医療を提供することが目的です. 訓練の中で、重症者は声高に訴えられないが、軽傷者の中には比較的大したことがないのに、わめきちらして重傷者に割くべき時間を奪われてしまうことがあるので扱いが面倒であるとのことでした.そのためのトリアージなのでしょうが、いざとなったら難しいでしょうね.心を鬼にして必要な人に必要なことができるよう冷静沈着に対処する心構えが必要なのでしょう.

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2016年8月 7日 (日)

内視鏡研修会

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1608072 本日は青葉区歯科医師会が内視鏡研修会を開催してくださったので、勉強してきました.内視鏡のお話は、摂食嚥下障害に関した講演会の中には必ずでてくる話題ですので、良い機会と思い参加して、実際に内視鏡を操作してみました.参加した歯科医師同士で鼻の中に内視鏡のファイバーを挿入し、咽頭まで到達させて、摂食時の喉頭蓋の動きを確認し合いました.お互い嚥下障害が無い健康なもの同志ということもあり、スムーズに実習は行なわれましたが、実際に嚥下障害があり、いくらか麻痺がある患者さんにやってみることを考えるともっと練習しなければと思いました. 食事中にむせがある患者さんが口から誤嚥すること無く食事ができるかどうか判断するのは命に関わる問題なので、間違いなく診断できるようになるよう熟達する必要があると思いました.そのような診断ができるためには問診だけでは不十分なので、熟練者の養成が急務とのことでした.

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2016年7月 9日 (土)

睡眠学会

1607082 今年も睡眠学会に参加してきました.今年は小児睡眠時無呼吸の対応については手術的対応の是非についてシンポジウムがありましたので、興味深く拝聴してきました。ここでは、小児科や耳鼻科の先生方の話しで、歯科医の保存的対応との絡みはまったくなかったので、若干の違和感はありましたが、小児睡眠時無呼吸に対してのスタンダードの対応を聞くことができたのは、良かったです。形態と症状から分析し、どのような術式をとるかを検討するという立場は理解できますが、その前に、保存的な対応、特に生活習慣を変える試みをしたのかどうかお聞きしたかったです。休憩時間に廊下に出たら、外は炎天下で猛烈な暑さのようでしたが、学会会場は薄暗くて涼しい別世界でした.睡眠学会ですが、居眠りしないよう頑張ってきました.1607081

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2016年2月26日 (金)

他科の情報

昨日(2/25)は昭和大学横浜市北部病院で行なわれた、地域医療連携フォーラムに参加してきました。演題は『脳血管障害の外科手術』と『乳ガンの診断と治療』でした。脳血管の外科手術の生々しい手術方法を見せていただき、命をかけて行なっている姿には感動しました。また、乳ガンのお話には、英国では6人に1人、米国では、8人に1人が罹患していることでした。日本ではまだ、18人に1人の女性のようですが、、近年罹患患者数が増加しているようです。最近報道等で、乳ガンの検診の勧めがされていますが、これだけ多くの人が患っているいることを考えるとヒトゴトでは無い気がしました。

 1月(8日)に行なわれた、昭和大学の藤が丘病院のフォーラムの演題は、脊柱変形症でした。いろいろな病気があり、色々な治療法を駆使してお医者さんががんばっているのですね。直接歯科医の私の仕事に関連する知識ではありませんが、医療人としての姿勢を考えさせらます。

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2016年2月22日 (月)

指導より支援

 ある小児歯科の本を読んでいたら、『指導するより、患者自身がご自分の健康な歯を守ることを支援する立場をとるべきだ』という内容のことが本の冒頭に述べられていました。
 指導するというと、患者さんが医療者の言うことに従うべきという、医療が患者さん主体ではなくなりますが、支援するという立場は、主体が患者さんになります。
 歯の健康は生きる上で大切なことではありますが、押し付けられるものではないので、もっともなことです。支援するという立場を取ることで、患者さんがご自分の問題としてご自分の対応を考えてくださるようになるのではないかと思います。考えてみれば、『勉強しろ』といくら指導されても、言われるように勉強する生徒は少数です。中には、嫌気がさして反ってやらなくなる者もいるのではないでしょうか。
 日本の社会では、学校教育の場から、会社社会に至るまで、上下関係で上位にいるものが下位のものを指導する構造がとられてきているように思います。それでも、スポーツ関係の監督の指導法が、選手個々の自主性を重んじるようになってきているので、日本の社会も徐々に変わっていくような気がします。

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