2017年2月18日 (土)

リンデ歯周病講演会

17217歯科界最高のレジェンドと言っても良いスウェーデン・イエテボリ大学名誉教授のリンデ先生の講演を拝聴してきました.講演内容は、特に目新しいことは無かったのですが、1970年頃から(私が歯科大学に入学した頃)のリンデ先生の歯周病学分野での研究を踏まえて、歯周治療法の進歩の変遷をお話ししてくださったので、自分の知識がより整理されたような気がしました.治療法に付いては色々な研究者から雑多・多様な考え方を聞くことがありますが、正統な治療法は彼の言うようなことが理論的にも裏付けられているようです.

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2016年11月27日 (日)

井上和様セミナー

161127当院に昨年から顧問として来ていただいているカリスマ歯科衛生士の井上和先生と歯周病の大家である谷口威夫先生のジョイントの講演会に当院の歯科衛生士6名と副院長・貴則と一緒に参加してきました。

 井上和先生の博学さと谷口先生の臨床の深い洞察力に感銘を受けた一日になりました.

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2016年11月14日 (月)

第15回日本睡眠歯科学会

161114  第15回日本睡眠歯科学会に参加してきました.

 睡眠歯科ということで、メインの話題はOSAS用の口腔内装置に関したことが多く、これに関しては術者が自分で体験してみればどんな装置が患者にとって有意義なものか分かりそうなのにとの思いで聞いていました.患者さんにとって不愉快な装置では良好な計測値がでないのではないかと思うからです.もっと、装着感に関したコメントがでないものかと思いました.
 とは言うものの、一日いろんな分野の研究者のお話を拝聴し、新たな知識・情報を頭に積み込んで帰ってきました.人それぞれ、考え方も反応も、注意深く、確認しながら治療を勧める必要性を再確認しました.一筋縄でいく世界ではありません。

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2016年11月10日 (木)

ミニスプリント

先日の火曜会の例会で以下の抄録のような要旨で『ミニスプリント』の話しをしました.1980年頃話題になった治療法ですが、現在は忘れ去られてしまって若い歯科医ではその存在すら知らない方も多いようでした.

 一般的なTMDの扱いは、TCHを説明して、治るのを待つというのが主流の考えのようです。時間が経過すれば症状が治まるので、待つというのが一番安全かもしれませんが、痛くて何らかの治療を求めて歯科医院に訪れる患者に、ほっとけば治るとは私には言えません。ねんざなどの痛みで整形外科を訪れた患者に動かさなければ治るから、そっとしときなさいと言う医者はいないと思います。患者の痛みが少しでも和らぐよう、また安心感を得られるよう、サポータやなにかで動かさないようして患部を保護する処置をするのが医療だと思います。

 私にとって、ミニスプリントは顎関節に荷重がかかるのを防ぐつっかえ棒のようなものです。チアーサイドで製作でき、全歯列を被覆するスプリントほど異物感がないし、これで不思議と筋の痛みも和らぐので手放せません。この辺のメカニズムを推測もふまえて解説させていただきます。誤解がないように断っておきますが、我慢ができるような痛みでしたら、TCHを教えて様子を見ます。

 開口筋は閉口筋に比べ圧倒的に弱いので、閉口筋が何らかの原因で異常に緊張するようになってしまったら、TCHを意識的にするのは難しいと考えています。

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2016年10月16日 (日)

日本顎関節学会講演会

161016  久々の晴天を恨めしく思いつつ、お茶の水の日本大学歯学部で行なわれた日本顎関節学会講演会に参加してきました。日本顎関節学会と臨床歯科を語る会、日本睡眠学会が同月に行なわれることが多く、いくら勉強の為とは言ってもあまり度々診療を休んで出かける訳にも行かないので、大分ごぶざたになっていたので、アップデートな情報を求めて出かけました。今現在の日本顎関節学会の推奨する治療法のスタンダートが得られると考えたからです。

 やはりごぶざたしていたせいか、聞き慣れない用語も有りましたが、治療方針に付いては、自分の考えとほとんど大差がなく、違和感無く聴講できました。その中で、患者さんに『疾病教育』をするという言葉は初めて聞きましたが、歯周病の治療などで患者さんにお話ししていることと同様なことなので、今度はこの言葉を使いたいと思いました。

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2016年10月14日 (金)

1歳半歯科検診

 青葉福祉保健センターで行なわれてます1歳半検診の口腔検診を担当してきました.青葉区で開業して以来、毎年1〜2回の当番を欠かさず続けて28年になります.検診対象者は当たり前のことですが、毎年同じでその親の年齢も同等だと思うのですが、何となく雰囲気が変化していることを感じます.今年は父親が同伴していることが多かったです。育メンと言われている人達でしょうか?中には、母親が付いてこない子供も数人見かけました.もう昭和ではなくなったことを強く感じました.

 ちなみに、私が担当した30人の子供さんにはムシ歯は皆無でした.これも、昭和が遠くなった感がしました.
 夜は、昭和大学藤が丘病院で行なわれた乳ガンに関した講演会に参加してきました.当院の問診票にも、乳ガンの既往の記載を見ることが多くなりましたが、30年前に比べると発症者が4倍になったとのことでした.これも、食生活その他の環境が昭和の頃とは変わってきていることの現れなのでしょうか?

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2016年10月 9日 (日)

非歯原性歯痛

『原因不明の歯痛・顔面痛をどう診断するか』とのタイトルで行なわれた講演会に参加してきました。演者は静岡の井川先生でした。

 お話は、患者さんが歯の痛みを主訴に来院されたとしても、歯が原因でないことも有り、その鑑別診断を多面的に考えなければならないということでした.たまにいらっしゃるのですが、患者さんが訴える痛みが、通常の歯周病や、歯髄炎が原因とは考えられない場合は直ちに手を出してはいけないということです。
 2年前に近所の歯科医で、3ヶ月間に歯痛の為10本の歯を抜いたが痛みが治まらないということで来院された患者さんがいました。どうもおかしいと思って大学病院に紹介したのですが、その患者さんの経過を考えるとよく理解できました。
 余談で、最近は顎関節学会の研究が頭打ちになる傾向で、来年の学術大会は日本顎関節学会と日本口腔顔面痛学会は共同開催されるようになったそうです。
 顎関節症は顔面痛の一分野と位置づけられ、局所的に顎をリラックスさせればよいよいうことで落ち着いたのでしょう。

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2016年7月17日 (日)

MRC講演会

160717rohanDr.Farrsl,  Dr.Flutter   と並んで、MRCクリニックの3本柱の一角であるDr. Rohanの講演に参加してきました。静岡の塩田先生のお話も皆さん大筋のコンセプトは同じですが、実際の治療の手順というか、重きを置いている点が多少異なっているようで、非常に勉強になりました。

 MRCクリニックとしてオーストラリアで活動し始めてから25年経過したとのことで、トレーナー装置も治療方針も年々改良してきているとの歴史的お話もありました。そうして、試行錯誤をしてきた 改良系をこうした講演会で疑似体験し、自分のところに来ていただく患者さんに間違いのない治療方法を実践できるのはうれしいことです。そして、感謝されるのは最高です。
 今まで30年以上続けていたワイヤーやブラケットを用いた歯列矯正においても、口腔周囲筋の問題を考慮しながらやってきたつもりですが、これからはもっともっとそのことを注意してやっていこうと思います。息子・貴則と歯科衛生士の二人も休みを返上して講演会に参加してくれました。息子・貴則は明日も続編に聴講します。160717mrc

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2016年7月 3日 (日)

2016 臨床歯科を語る会

160703  今年も『臨床歯科を語る会』に出席してきました。年中行事のように毎年この時期に2泊3日の日程で開催されて30回以上欠かすこと無く参加してきました。参加者を見渡しても、自分より高齢の歯科医は非常に少なくなりました。しかしながら、何年歯科医としてやっていても、どんどん新しい発見や材料、考え方が出てくるので、すべてにオーソリティでいるようにはならないので、現役の歯科医としてやっている以上は若い先生方と肩を並べて勉強することも必要と思い参加してきましたし、当分は続けたいと思います。最近は治療方法の相談も若い先生方から受けるようになり、自分が出席することが、多少の社会貢献になっているかもしれないと思えるようになりました。

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2016年6月30日 (木)

学校保健会

先日お知らせした学校保健会で講演してきました。冒頭、1606302_2 1606301

プライスの『食生活と身体の退化』に掲載されていた写真を提示し、砂糖を多く摂取する我々の食生活の問題点から、ムシ歯の予防に付いて話しを膨らませていきました.PTAの母親が多く圧倒されるような人数でしたが、朝早いこともあり居眠りする聴衆もいなく気分よく1時間お話しできました.質問も多く、主催者からお褒めの言葉をいただいたのは苦労した甲斐がありました.  夜は、昭和大学北部病院の心臓外科のお話を聞いてきました.心臓外科という、一つ間違えば、命に関わる手術をしている先生が、手術の仕事は楽しいとおっしゃるのをきいて、びっくりです。自分は、歯を削るのも、歯を抜くのも、間違いがあってはならないと、びくびくしながらきんちょうしてやっているので、心臓外科をやるのが楽しいなんて、不思議な思いで聞いてきました.死ぬか生きるかの人を救うのだから、やりがいがあって、達成感がそう言わせるのでしょうか.

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