患者さまの期待
毎日歯科医として、患者さんの訴えをお聞きしてその要望に応えるように仕事ができれば良いと考えております。さまざまな要望を訴えられるわけですが、それらになるべく忠実に答えられるよう研鑽しなければなりません。もちろん無理な要望には応えられませんし、患者様の健康を損なうようなことはできません。
先日NHKのドキュメンタリーで、あるヨットマンの生き様が放映されていました。何か流れが変に思えていたら、そのヨットマンが世の期待に応えられない状況となり自殺したとのことでした。番組のテーマはその自殺ではなかったのですが、自分としては自殺に至った経緯に共感するものがあり、怖くなりました。そのヨットマンは、趣味のような感覚でヨットを楽しんでいたのですが、権威のあるレースで優勝してしまったことから、スポンサーがつくことになり、今度はレースに臨むにあたって、スポンサーの期待に添うような結果を出さなければならない立場になってしまいました。そこで、前回同様の結果となれば万々歳だったのですが、今回は当てが外れて無惨な結果となり合わせる顔がないとして、自らの命を絶ってしまったようです。昔の東京オリンピックの時、円谷選手というマラソンランナーがいて、同じような悩みで自殺した事件がありました。
期待に応えられないことはつらいことです。自分のやったことに100%の自信があれば救われますが、1%でも、他により良い方法があったかもしれないと反省させられる時はつらいです。やり直しのきかない仕事をしているということを肝に銘じてしっかりやらなければなりません。
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