2010年12月10日 (金)

市川海老蔵事件

 市川海老蔵さんが顔を殴られ頬骨が骨折し、手術されたという事件で記者会見がありました。私は単に、ニュースで取り上げられた記者会見のほんの数分を見ただけですが、この映像を見る限り、何も悪いことをしていないのに喧嘩に巻き込まれて大変な思いをしているかわいそうな人のように思われます。手術の跡は完璧のようでもあります。
 でも考えてみると、彼は歌舞伎役者なのですよね。その気になれば、役作りをしてどんな境遇の人にでも演じきれる職業なのです。酒の席で変な人に遭遇し、ひどい目にあった不運の人間ですが、舞台俳優としての職務を果たせなくなったことを世間に対して、申し訳なく心底悔やんでいるというふうに見られるよう振る舞ったのかもしれません。「お騒がせして申し訳ありません」という言葉が、この手の事件の当事者から述べられることが多い感じがしますが、その実、どのような意味合いの言葉なのでしょう?
 この事件の真相がどうであったかわかりませんし、私にはどうでもいいことですが、自己暗示をかけて、そのような人間の役になりきってしまえば、そのように見られる記者会見の当事者になれると推測されます。
 深い悩みを抱え、その悩みの中にどっぷり浸かっているように感じられる患者さんがときどきいらっしゃいます。そこまでがんばらなくてもいいから、少し元気を出して、ハッピーな境遇にいる自分を演じてみると良いかもしれません。嘘だって、自分が思い込めれば、自分の中では真実になれるのかも?

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2010年5月24日 (月)

鳩山首相の言い訳

沖縄県外に米軍基地を移設するとの公約で当選した鳩山首相が前言を翻し、沖縄県民に陳謝したらしい。自分の浅はかさを白状し、許しを求めるという恥ずかしい行為を総理大臣がするとは滑稽な話だ。
まあ、正直で良い……あきれた人だ……
その程度の人でも総理大臣になれるようだ。
自分の言葉に縛られて、支離滅裂な方向に進むよりよいけど。
『武士に二言はない』という格言もあるが、間違ってしまってはどうにもならない。
言葉に責任が掛かる立場の人は真剣に考えてから言葉に出していただかなければ。
私も気をつけよう

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2008年11月 2日 (日)

学校給食

 通院してくださる患者さんとは歯の治療に関したお話だけでなく、その方の職業とか境遇についても話題が広がることがあります。単なる世間話ということではなく、患者さんの背景を知ることにより、患者さんが抱えている疾患の原因を推測できればとの思いもあるのですが、新聞などで報道される社会現象の実際のお話を聞けることもあります。そんなお話の中で、子供の学校給食の費用を払わない親が実際にいることを知りました。
 これは難しい年代の中学校の先生からのお話ですが、給食費を払わない生徒だけ食べさせないというわけにはいかないので、同じように扱っているとのことでした。払っていない子供のほうが、多く食べる傾向があるようです。
 文科省調査によると、未納の主な原因を60%の学校が「保護者としての責任感や規範意識」であって、「保護者の経済的な問題」は33%とのことです。「保護者としての責任感や規範意識」を問題にして生徒に給食を食べさせないようにするのは子供がかわいそうな気がします。そうかといって、こういう親を野放しにして、払わないで済むなら払わないようにしようとする親が増えたら学校給食制度の崩壊を招くことになります。学校側としたら、人質をとられながら交渉するようなものなのでしょう。平成17年度の未納者は100人中1人程度のことですが、未納額は全国で22億3000万円になるそうです。

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2008年10月11日 (土)

ノーベル賞

 今年は四人もの日本人がノーベル賞を獲得しました。皆さんご高齢ですが、80歳以上の方もおられました。40年以上前に発表なされた業績に対してだそうでして、30年前から今年は今年はと待ちわびていた受賞のようです。長生きしてよかったですね。
 概して画期的な理論や発見は、それまで常識と考えられていたことと反することなので、一般に正しいことと認められるまで時間がかかるし、発表した当時は反発や嘲笑されるのが常のようです。
 顎関節症に対する自分の考えを論文にして数編発表していますが、ほとんど一般には認知されていません。顎関節学会で提唱している、顎関節症の分類は自分のような一般臨床家には価値がないと唱えているのですから無理も無いと言えますが、少しは耳を傾けていただきたいものだと常々考えております。私の考えが歯科界に認められるためには、辛抱強くコツコツと実績を積み上げていかなければなりません。そのためには、健康で長生きしなければならないようです。もとより、途方も無く次元の異なる話ではあります。

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2008年9月17日 (水)

青葉区の平均寿命

9_2 平成20年4月に厚生労働省が発表した「平成17年市区町村別生命表」で、私が住んでいる横浜市青葉区の男性の平均寿命が81.7歳で日本一であることが明らかになって以来、その理由が取りざたされていますが、このほど、横浜市青葉区のホームページで区民が考えたその要因が発表されました(http://www.city.yokohama.jp/me/aoba/houdou/index2008_44.html)。
 喫煙率が横浜市の18区中で一番低いなど、健康管理に注意を払っている人が多いことが大きな要因であるようです。その背景には、健康管理に注意を払える精神的、経済的余裕がある高齢者が多いことが考えられてます。浜松医科大学名誉教授の高田明和先生が日歯広報に寄稿された『社会不平等と寿命』によると、米国の所得と死亡率の関係の調査では、所得の多い人ほど寿命が長いとのことです。また、英国の公務員の調査では、階級が低い人ほど高血糖、高血圧に悩む人が多いいそうです。これは、不平等が与える精神的不満が原因と推測されてます。
 精神的不満は、何も所得とは限りません。自分の分をわきまえ、『足るを知る』姿勢で心豊かに生活すれば長寿を全うできるのかもしれません。

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2008年9月 5日 (金)

福田首相辞任

 福田首相が突然表明して大変な事態になりそうだと思いましたが、すでに何人もの総裁立候補者が出てきてニュース番組を盛り立てています。福田さんもこの状況を予測して辞任されたのでしょうか?責任ある立場の人が随分無責任なことをするものだと考えていました。
 今日は体のあまり丈夫そうでない中高齢の障害者の母親が治療に見えられました。明日明後日はその障害者が施設から家に戻ってこられる日だそうです。頑張って面倒見てやらなければならないそうです。もうその障害者も30歳を超えてしまっています。入れ歯の調子が悪いとご飯がおいしく食べられない。ご飯がおいしく食べられないと元気が出ないから面倒見れなくなってしまうから困るとおっしゃっていました。ご主人は何年か前に、数年の闘病生活の後に亡くなってしまったそうです。昨日も入れ歯の調整をしたのですが、ぴったりしすぎて窮屈な感じがするそうです。少しガタがあったほうが楽ということなので、本人の感覚をたよりに世間話をしながら調整しました。ふと、『母親は辞任できないから大変だな』と思いました。

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2008年6月15日 (日)

天災事故

 昨日東北地方で大きな地震が発生し、9人の犠牲者が出たとの報道が有りました。たった一人の思考が狂った男により7名の方が殺された秋葉原の事件と比較しますと、あれだけ地面を動かすエネルギーが働いた割には犠牲者が少ないという感想を持ちました。誤解されると困るのですが、それほど高い知能を持った人間が狂うと怖いということです。
 亡くなった方は、それぞれ、そんな状況で亡くなるとは思いもしない所で、命を絶たれてしまった訳です。夢や希望、計画も有ったろうに…… 悲惨です。
 このような方にとって、生き甲斐とは、人生の意義は、宗教、哲学はなんだったのでしょうか?もしかすると何の意味もなかったのかもしれません?

 まあ、今自分に命が有ることを感謝して、有意義な時間を過ごせればいいのかなと思います。
 また、楽しくないー重くて暗い話を書いてしまいました。どうも楽しく軽いタッチに馴れなくて。

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2008年6月10日 (火)

無差別殺人

 また無差別殺人事件が起きました。今年3月にも茨城県で起きたので、またかという感じです。殺された方、その友人知人そして親兄弟の悲しみはいかほどでしょうか?
 殺人者にしても、何も得をしない、金品が目的でない事件をどうして起こしてしまうのでしょうか?
 覚せい剤を服用して夢うつつの状態で起こした事件ではなさそうなので、何らかの思考をして人殺しをすることを決断し、実行方法を考えて行なったのでしょう。深く多面的に冷静に考えれば人殺しのような割に合わないことはしないはずなので、衝撃的な動機が起こり、その動機を制御する機能が働かずにとんでもない傍迷惑なこと、そして実行した本人にしても取り返しのできない不利益を被ることをしてしまったのでしょう。
 『気違いに刃物』というたとえがありますが、普通に生活している人が、気違いに豹変してしまった事件のようなので怖い感じがします。

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2008年3月16日 (日)

三浦事件

 もう20年以上前にロスで起きた迷宮入りの殺人事件が蒸し返されています。事件の解説がいろいろされていく過程で、日本とアメリカ・カリフォルニアの法体系の違いが浮き彫りにされてきました。というか、アメリカでは殺人などの凶悪犯罪には時効がないことを初めて知りました。
 日本の場合平成17年までは死刑に相当する犯罪でも15年で時効となったようですが、それ以降は25年になったようです。お互いのいざこざが有った場合、『水に流そう』という言葉がよく使われますが、どうもこれは、日本に特有の概念なのでしょうか?今の諸外国の紛争を見ると、欧米人の方がしつこく争っている感じがします。忠臣蔵が長いこと言い伝えられているのは日本では稀な事件だからかも知れません。
 三浦さんは妻を殺害させ保険金をせしめたと追求され最高裁判所まで争って無罪になりましたが、本当は警察の捜査が甘かったからなのでしょうか?日本と違って、白黒つけるのは一般人の陪審員なので、検事や弁護士の説得力が試されるというのも怖い感じもします。映画やテレビの役者の演技を見れば、完璧に上手に嘘をつける人もいることがわかりますので、人を裁くのはほんとうに難しい問題だと思います。

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2007年10月29日 (月)

賞味期限

 昨日のように遠方に写真を撮りに行くときは、暗いうちに起きて身支度だけして車に乗り込みます。朝食は途中のコンビニに寄って、車の運転をしながらでも食べられそうな物を調達しています。昨日は蓼科でしたので、中央高速の調布インターの手前のコンビニに5時頃寄り、8時頃白樺湖に着きましたのでやれやれと、買ってきたオコワのおにぎりをほおばったところ、お米が硬くてポロポロしていて食べられる状態では有りませんでした。ラベルを見ると賞味期限は7時まででした。買ったのは賞味期限内でしたので、ラベルを確認しないで買った自分のミスでは有りますが、賞味期限ギリギリの商品は売れ残りとして処分しなければならないマニュアルが有りそうですので、多分コンビニの店員の確認ミスだったのでしょう。
 農水省の調べでは、04年度に発生した食品関連事業者食品廃棄物は約1100万㌧。うち、食品小売業は約260万㌧でコンビには、その1割弱だったそうです。エネルギーを使い手間ひまかけられた想像を絶する量の食料が廃棄される現状はもったいないの一言です。
  夜中でも煌煌と明るく、棚には商品が整然と隙間なく並べられ、安全のため賞味期限の切れた商品は一切廃棄処分するというコンビニは、『豊かで清潔で美しく』なければ商品価値を認めない現代社会を象徴するビジネスモデルのようです。しかしながら、そのために多くのエネルギーが消費(浪費)されることを考えると、消費者の選択基準を緩めて無駄の少ない社会にしないと地球温暖化は防げないのではないかと思います。総論的にはそう考えるのですが、自分も24時間営業のコンビニを利用しますし、排気量の小さな車では有りますが、写真を撮りにいくために車を走らせています。

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