2008年11月 2日 (日)

学校給食

 通院してくださる患者さんとは歯の治療に関したお話だけでなく、その方の職業とか境遇についても話題が広がることがあります。単なる世間話ということではなく、患者さんの背景を知ることにより、患者さんが抱えている疾患の原因を推測できればとの思いもあるのですが、新聞などで報道される社会現象の実際のお話を聞けることもあります。そんなお話の中で、子供の学校給食の費用を払わない親が実際にいることを知りました。
 これは難しい年代の中学校の先生からのお話ですが、給食費を払わない生徒だけ食べさせないというわけにはいかないので、同じように扱っているとのことでした。払っていない子供のほうが、多く食べる傾向があるようです。
 文科省調査によると、未納の主な原因を60%の学校が「保護者としての責任感や規範意識」であって、「保護者の経済的な問題」は33%とのことです。「保護者としての責任感や規範意識」を問題にして生徒に給食を食べさせないようにするのは子供がかわいそうな気がします。そうかといって、こういう親を野放しにして、払わないで済むなら払わないようにしようとする親が増えたら学校給食制度の崩壊を招くことになります。学校側としたら、人質をとられながら交渉するようなものなのでしょう。平成17年度の未納者は100人中1人程度のことですが、未納額は全国で22億3000万円になるそうです。

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2008年10月11日 (土)

ノーベル賞

 今年は四人もの日本人がノーベル賞を獲得しました。皆さんご高齢ですが、80歳以上の方もおられました。40年以上前に発表なされた業績に対してだそうでして、30年前から今年は今年はと待ちわびていた受賞のようです。長生きしてよかったですね。
 概して画期的な理論や発見は、それまで常識と考えられていたことと反することなので、一般に正しいことと認められるまで時間がかかるし、発表した当時は反発や嘲笑されるのが常のようです。
 顎関節症に対する自分の考えを論文にして数編発表していますが、ほとんど一般には認知されていません。顎関節学会で提唱している、顎関節症の分類は自分のような一般臨床家には価値がないと唱えているのですから無理も無いと言えますが、少しは耳を傾けていただきたいものだと常々考えております。私の考えが歯科界に認められるためには、辛抱強くコツコツと実績を積み上げていかなければなりません。そのためには、健康で長生きしなければならないようです。もとより、途方も無く次元の異なる話ではあります。

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2008年9月17日 (水)

青葉区の平均寿命

9_2 平成20年4月に厚生労働省が発表した「平成17年市区町村別生命表」で、私が住んでいる横浜市青葉区の男性の平均寿命が81.7歳で日本一であることが明らかになって以来、その理由が取りざたされていますが、このほど、横浜市青葉区のホームページで区民が考えたその要因が発表されました(http://www.city.yokohama.jp/me/aoba/houdou/index2008_44.html)。
 喫煙率が横浜市の18区中で一番低いなど、健康管理に注意を払っている人が多いことが大きな要因であるようです。その背景には、健康管理に注意を払える精神的、経済的余裕がある高齢者が多いことが考えられてます。浜松医科大学名誉教授の高田明和先生が日歯広報に寄稿された『社会不平等と寿命』によると、米国の所得と死亡率の関係の調査では、所得の多い人ほど寿命が長いとのことです。また、英国の公務員の調査では、階級が低い人ほど高血糖、高血圧に悩む人が多いいそうです。これは、不平等が与える精神的不満が原因と推測されてます。
 精神的不満は、何も所得とは限りません。自分の分をわきまえ、『足るを知る』姿勢で心豊かに生活すれば長寿を全うできるのかもしれません。

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2008年9月 5日 (金)

福田首相辞任

 福田首相が突然表明して大変な事態になりそうだと思いましたが、すでに何人もの総裁立候補者が出てきてニュース番組を盛り立てています。福田さんもこの状況を予測して辞任されたのでしょうか?責任ある立場の人が随分無責任なことをするものだと考えていました。
 今日は体のあまり丈夫そうでない中高齢の障害者の母親が治療に見えられました。明日明後日はその障害者が施設から家に戻ってこられる日だそうです。頑張って面倒見てやらなければならないそうです。もうその障害者も30歳を超えてしまっています。入れ歯の調子が悪いとご飯がおいしく食べられない。ご飯がおいしく食べられないと元気が出ないから面倒見れなくなってしまうから困るとおっしゃっていました。ご主人は何年か前に、数年の闘病生活の後に亡くなってしまったそうです。昨日も入れ歯の調整をしたのですが、ぴったりしすぎて窮屈な感じがするそうです。少しガタがあったほうが楽ということなので、本人の感覚をたよりに世間話をしながら調整しました。ふと、『母親は辞任できないから大変だな』と思いました。

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2008年6月15日 (日)

天災事故

 昨日東北地方で大きな地震が発生し、9人の犠牲者が出たとの報道が有りました。たった一人の思考が狂った男により7名の方が殺された秋葉原の事件と比較しますと、あれだけ地面を動かすエネルギーが働いた割には犠牲者が少ないという感想を持ちました。誤解されると困るのですが、それほど高い知能を持った人間が狂うと怖いということです。
 亡くなった方は、それぞれ、そんな状況で亡くなるとは思いもしない所で、命を絶たれてしまった訳です。夢や希望、計画も有ったろうに…… 悲惨です。
 このような方にとって、生き甲斐とは、人生の意義は、宗教、哲学はなんだったのでしょうか?もしかすると何の意味もなかったのかもしれません?

 まあ、今自分に命が有ることを感謝して、有意義な時間を過ごせればいいのかなと思います。
 また、楽しくないー重くて暗い話を書いてしまいました。どうも楽しく軽いタッチに馴れなくて。

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2008年6月10日 (火)

無差別殺人

 また無差別殺人事件が起きました。今年3月にも茨城県で起きたので、またかという感じです。殺された方、その友人知人そして親兄弟の悲しみはいかほどでしょうか?
 殺人者にしても、何も得をしない、金品が目的でない事件をどうして起こしてしまうのでしょうか?
 覚せい剤を服用して夢うつつの状態で起こした事件ではなさそうなので、何らかの思考をして人殺しをすることを決断し、実行方法を考えて行なったのでしょう。深く多面的に冷静に考えれば人殺しのような割に合わないことはしないはずなので、衝撃的な動機が起こり、その動機を制御する機能が働かずにとんでもない傍迷惑なこと、そして実行した本人にしても取り返しのできない不利益を被ることをしてしまったのでしょう。
 『気違いに刃物』というたとえがありますが、普通に生活している人が、気違いに豹変してしまった事件のようなので怖い感じがします。

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2008年3月16日 (日)

三浦事件

 もう20年以上前にロスで起きた迷宮入りの殺人事件が蒸し返されています。事件の解説がいろいろされていく過程で、日本とアメリカ・カリフォルニアの法体系の違いが浮き彫りにされてきました。というか、アメリカでは殺人などの凶悪犯罪には時効がないことを初めて知りました。
 日本の場合平成17年までは死刑に相当する犯罪でも15年で時効となったようですが、それ以降は25年になったようです。お互いのいざこざが有った場合、『水に流そう』という言葉がよく使われますが、どうもこれは、日本に特有の概念なのでしょうか?今の諸外国の紛争を見ると、欧米人の方がしつこく争っている感じがします。忠臣蔵が長いこと言い伝えられているのは日本では稀な事件だからかも知れません。
 三浦さんは妻を殺害させ保険金をせしめたと追求され最高裁判所まで争って無罪になりましたが、本当は警察の捜査が甘かったからなのでしょうか?日本と違って、白黒つけるのは一般人の陪審員なので、検事や弁護士の説得力が試されるというのも怖い感じもします。映画やテレビの役者の演技を見れば、完璧に上手に嘘をつける人もいることがわかりますので、人を裁くのはほんとうに難しい問題だと思います。

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2007年10月29日 (月)

賞味期限

 昨日のように遠方に写真を撮りに行くときは、暗いうちに起きて身支度だけして車に乗り込みます。朝食は途中のコンビニに寄って、車の運転をしながらでも食べられそうな物を調達しています。昨日は蓼科でしたので、中央高速の調布インターの手前のコンビニに5時頃寄り、8時頃白樺湖に着きましたのでやれやれと、買ってきたオコワのおにぎりをほおばったところ、お米が硬くてポロポロしていて食べられる状態では有りませんでした。ラベルを見ると賞味期限は7時まででした。買ったのは賞味期限内でしたので、ラベルを確認しないで買った自分のミスでは有りますが、賞味期限ギリギリの商品は売れ残りとして処分しなければならないマニュアルが有りそうですので、多分コンビニの店員の確認ミスだったのでしょう。
 農水省の調べでは、04年度に発生した食品関連事業者食品廃棄物は約1100万㌧。うち、食品小売業は約260万㌧でコンビには、その1割弱だったそうです。エネルギーを使い手間ひまかけられた想像を絶する量の食料が廃棄される現状はもったいないの一言です。
  夜中でも煌煌と明るく、棚には商品が整然と隙間なく並べられ、安全のため賞味期限の切れた商品は一切廃棄処分するというコンビニは、『豊かで清潔で美しく』なければ商品価値を認めない現代社会を象徴するビジネスモデルのようです。しかしながら、そのために多くのエネルギーが消費(浪費)されることを考えると、消費者の選択基準を緩めて無駄の少ない社会にしないと地球温暖化は防げないのではないかと思います。総論的にはそう考えるのですが、自分も24時間営業のコンビニを利用しますし、排気量の小さな車では有りますが、写真を撮りにいくために車を走らせています。

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2007年10月 8日 (月)

相撲力士への集団暴行

 大相撲の序ノ口力士だった斉藤俊(たかし)さん(当時17)が6月に稽古終了後に急死した事件が3ヶ月経った9月になって大きな事件として報道されています。 『親方は25日の夕食で斉藤さんを正座させ、その日午前に部屋を逃げ出したことなど、生活態度を説教していた。ところが、斉藤さんが足を崩したため激高してビール瓶を振り、額に切り傷を負わせたという。』 『「私の判断が誤った。長くて5分から10分なのに。彼が力を出していないので、ずるずる長くなった」と説明した。』 という記事から推測すると、親方としては素直に自分のいう通り全力を出してけなげにがんばる姿を見せない若者に腹を立てて、昔の軍隊調に精神を鍛え直さねばならないと厳しい仕打ちをし、見せしめのために弟子たちにも集団暴行をするようしむけたのではないかと考えます。自分の言うなりにするよう暴力で屈服させようとしたのでしょう。いけませんね。そのあげく、前途のある若者を死なせてしまった罪は重いと思います。
 いくら弟子とはいえ、相手を一人の人間として尊重する態度で接する親方であれば、弟子の態度が気になっても、暴力を使うことはないと思います。自分の優位な立場を利用して、弱い立場の弟子を手下のものを使って暴行させるなど、やくざ映画ではないですか。でも、優位な立場を利用して弱者いじめをする風習は日本のいたるところにあるようですし、そうであるのが当たり前のように考えている人も多いような気がして悲しくなります。『お客様は神様です』という一時はやった流行語も怖くないですか?

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2007年9月29日 (土)

ペンは剣よりも強いか?

 軍政下のデモを取材中に長井さんという50歳の邦人記者が武装兵士に銃殺されたようです。報道によると、非常に正義感の強い方だったようです。『誰も行かないところに誰かが行かなければならない』『状況が厳しいときにこそ、真実を伝えたいと飛び込んでいく人だった』『誠実な人柄で、少年との交流は今も続いていたのに」『非常にパワフルな方で、ビデオカメラ片手に、現地の人の中へどんどん入っていく姿を覚えている』というような長井評がニュース記事に掲載されていました。命を賭けてご自分のペン(写真、ビデオ報道)で世の不正と闘っていたのでしょう。大変痛ましい事件です。
 『ペンは剣よりも強い』などという美しい言葉を教わった中学生だったか高校生の頃は、勇気を持って正しいことを主張する人達によって、武力を持った悪い権力者は滅ぼされるのが歴史の流れだとの認識を持ったというか、教育されたような気がしますが、現状の世界情勢を見ると、現実はそう単純なものではないようです。
 中国でも天安門事件がありましたが、軍隊に鎮圧されましたし、パレスチナ問題にしても武力のほうが強そうです。
 ペンは剣よりも強くあってほしい。もしそうなるにしても、相当な犠牲が積み重ねられるのでしょう。

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2007年9月14日 (金)

安倍首相辞任

 安倍首相の突然の辞任で自民党は大変のようです。政治にはあまり興味はないのですが(いちおう義務としての選挙の投票を休んだことはありません)、首相が突然辞任したいきさつには評論家めいた理由を推測してしまいます。
 なぜ突然辞めたのでしょうか?どうして辞めなければならなかったのでしょうか?
 組織のトップとして矢面に立たされて、敵陣からの(自陣からも)攻撃にさらされても踏ん張る気力と体力が、不足していたのだと思いました。小泉元首相が何をやっても避難されるとぼやいていましたが、それぞれが多様な利害関係の国民相手では、皆が不満を持たない政策なんてありえませんから、何をしてもどこからかは不満や批判の声が上がるのは避けられません。そんな大変な役職に自ら立候補しながら、途中降板ではこれまた批判されてもやむをえないでしょう。
 平和な世の中で、平凡な生き方に満足している人達が、一番幸せな生き方のように思います。

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2007年7月13日 (金)

モスク籠城

 パキスタンで神学校の学生がモスクに篭城し、激しく抵抗したが武力制圧されたとの報道がありました。指導者の過激な言葉に心酔した若者の死を恐れぬ行動、そしてその結果は動機が純粋なだけに悲しい物があります。
 若者はこの世に絶対的な真理がなければならない、あるはずだと考えるものだし、絶対的な真理のためには命をも投げうつべきだと考えるものです。今回の事件もそうであるようだし、パレスチナや他の多くのテロ事件もそうであるようです。だれも、私利私欲のために命を賭けたりはしないものですから。日本の神風特攻隊もそうであったのでしょう。
 この世に絶対的な真理はあるのでしょうか?
 私はあると思います。
 でもそれは、言葉で表せないようなものなのではないでしょうか?
 若者よ、君の心を快くする甘い言葉に酔わされないようにしてもらいたい。
 この世は数行の言葉で説明できるほど単純ではないのです。

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2007年6月28日 (木)

偽牛肉

 ミート社のあきれるほど徹底したごまかしの実態が次々に報道されています。「人間は脳で食べている」(2007年4月11日 (水)のブログに紹介しました)という本に書かれているように、人間は表示されている言葉で味わっているので、自分の舌の感覚で牛肉と感じているのではないのかもしれません。だから、長年にわたって、ごまかしがばれなかったのでしょう。牛肉は高いけどうまいという既成の評判を利用した詐欺事件です。
 この現象は食品ばかりでなく、あらゆる分野に見られます。美術や音楽など芸術の分野でも、無名な人はそっぽされますが、一度有名になると大変なものです。学問の世界でも、それに似た状況があります。気をつけなければならないことは、突拍子もないと思われた無名の研究者の発見や主張が世の中をひっくり返すようなことがあるからです。
 何事にも、物や言葉にとらわれないナイーブな感性を持って対処することが現代の情報化社会にあっても必要な生活態度なのでしょう。

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2007年6月17日 (日)

年金問題

 年金問題で国が揺れてます。5000万人分のデータが狂っているということです。5000万人と言えば、ほとんど二人に一人ですから、私か妻のどちらかは間違いがあるかもと確認したところありませんでした。どうもニュースメディアはことを大げさにしたがるようです。
 何かあると国が国がと格好の標的を見つけたかのようにけんけんがくがくとやり込めようとするのはいかがなものなのでしょうか?国がといっても自分が属する国ですし、身内ではないですか。国の責任とは言っても自分たちで収める税金を使うわけですから、お客さん意識で何でもやってもらおうとする人達には違和感を感じます。 
 政治は大勢の人に関わる事柄ですので難しいですね。

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2007年6月 3日 (日)

また自殺

 現職農相の松岡氏の自殺に関しては、死を覚悟する程思い詰めていたのはかわいそうだという同情より、責任を追及されて苦しくなったので自殺という形で逃げたのは卑怯との見方の方のほうが多数のようです。ご本人としては、昔の侍のように切腹してお詫びするという形をとりたかったのかもしれません。私自身、毎日結果の出る仕事をしてますと、良かれと思ってやったことが期待通りにいかないことがあり、逃げ出したくなることもあります。でも逃げてはいけません。さらけだしてどこに問題点があったのか検証する必要があります。
 2週間前、悲しい事件の知らせを聞きました。12歳から数年歯列矯正治療で通院なされていて、治療終了後も(ここのところごぶざたでしたが)定期診査にいらっしていただいていた患者さんが26歳の若さで自殺されたそうです。伝えてくださった方の話では、心の病が原因とのことでした。南米出身のお母様と日本人の父親を持つハーフのお嬢様で、お人形のようにかわいらしい方でした。スペイン語も英語ももちろん日本語もきちんと話されていて明るく前向きの方でした。歯列矯正中もこちらの指示によく従ってくれ、約束時間も守る優等生でしたが、オジンの冗談にも笑ってくれるさわやかなお嬢様でした。知性と美しさを持ち合わせて、幸せいっぱいの人生を送るのではないかと思われた若者の自殺の知らせは悲しいです。

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2007年5月 2日 (水)

テレビが放送するもの

 テレビをつけながら書類の整理をしていたら、「難病の拡張型心筋症と診断され、米国で心臓移植手術を受けた千葉県成田市の日本自動車大学校講師、松田祐樹さん(36)の長男京大(けいた)ちゃん(2)が30日、元気に帰国した。」とのニュースが流れ、大変喜ばしいことだと嬉しく思いました。そのままテレビをつけていたら、規制緩和で競争が激しくなった長距離夜間バスの過酷な値下げ競争の特集番組が放送されて、大変なことだなと同情させられました。100円前後の価格競争に「働けど、働けど、我が暮らし楽にならず」という状況のようです。
 京大ちゃんの手術には一億円もの募金が集まったようですが、価格競争のまっただ中のおじさん達に同情は集まらないのか、重大事故を起こしそうな仕事環境でがんばらざるをえないようです。
 テレビはまた、アフリカなどの貧しい国の、飢餓と不潔な環境から多くの子供達が幼い命を絶たれている様子も放送しますし、身勝手な人達が贅沢三昧する様をおもしろおかしく、そしておだてるような映像も流しています。
 自分の行動範囲を超えた世界の情報をテレビは伝えてくれるけど、映画のように誰かの意図で編集された映像を見せられていたら怖いことになりそうです。

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2007年2月 4日 (日)

産む機械

 柳沢厚労相が「女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっている」と発言したことで、野党、特に女性議員から激しく非難を受け与野党間の国会の審議がストップしてしいます。この話を聞いた時、へたな「たとえ」をしたものだと思いました。
 聞き手が理解しにくいことがらを説明するときに、聞き手のなじみの言葉に置き換えるとわかりやすくなります。そのつもりで、「産む機械」と言ったのでしょうが、かえって誤解を生むような「たとえ」でしたね。彼が「たとえ」たかったイメージが機械という言葉で伝わらず、女性を人格のある人間ではなく、単なる「産む機械」としか見ていないと受け取られてしまった。と言うより、自民党のあら探しをする野党の格好のエサにされてしまったといった様相です。
 言葉は単なる記号ではないのです。言葉は大きなイメージを抱えています。しかし問題なのは、言葉が抱えるイメージが各人異なることです。その辺を注意しないと今回のような問題に発展してしまうのでしょう。

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2007年1月21日 (日)

あるあるデーターねつ造

 数ある健康情報番組の中でもトップクラスの視聴率をほこる『あるある大事典2』で、納豆の健康効果についての特集を行いその結果納豆の売り上げが飛躍的に伸びて品不足で困っているという報道がなされましたが、今度はその番組の基礎データーがねつ造であったことが発表されました。
 これだけ食べていればガンにならないとか、血圧が下がるとか。簡単な体操をすれば肩こりや腰痛が短期間で治るとか。毎週毎週夢のような話をそれぞれの局でもっともらしくやっていますが、やはり無理があったようです。
 今回は番組制作者がやってもいない実験結果を大学教授に見せて、その大学教授の言葉として番組制作者の憶測が語られたということが、非常にテレビ的だと感じました。肩書きや権威のある人の言葉の信用度は高いので、それを番組制作者は利用しようと考えたのでしょう。また、日本人が欧米人学者の言うことに弱いのも利用するなどマニュアル通りの感があります。
 簡単で楽に健康になりたい視聴者の要望をかなえてあげる番組を制作しようとしたのでしょうが、『そんなこと無理』と言えない番組制作者の現場の苦悩が推測される事件です。

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2007年1月 8日 (月)

妹殺し

 歯科医夫婦の次男が一歳年下の実の妹を殺し、死体をバラバラにした前代未聞の事件が起きました。恐ろしいですね。彼が実の妹を殺す決断はどのように彼の頭の中で形成されてきたのでしょうか?今は、自分が犯した事の重大さに気がついてきていると思いますが、妹を殺そう、殺すしかないと考えた思考過程を解明していただきたいものです。私の想像では、楽しんで殺したわけではないと思うのです。そうせざるを得ないと思い詰めた結果だと思うのです。そう思い詰めるに至った思考経過が問題だと思うのです。
 一昔前の環境、つまり私たちの年代の人間が幼年期に経験した環境では、いくらむかつくことを言われても、殺すなんてことは思考の選択枝になかったと思うのです。頭の中に殺人と言う言葉が浮かんでしまう現象が生じてしまったからこそこういう事件が起こるようになったのではないでしょうか?アニメやテレビで人が殺されることは見聞きしても、そのことの重大さは実際に味わってみなければ分かりません。そのギャップが実感できていないからからこそ殺すことができるのではないかと私は考えます。恐ろしいことです。そして、殺した者も、殺された者も本当にお気の毒なことです。

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2006年9月 8日 (金)

皇室に待望の男子誕生

 皇室に待望の男子誕生のニュースが大々的に報道されています。そんなに騒ぐことかなと感じてしまいますが、何十年前のことを考えれば、この程度の騒ぎは控えめすぎるのかもしれません。いまでこそ、お飾り的な象徴と言う役目を背負っている一族でありますが、つい最近までは日本国中が、彼らを価値の最高峰に置いていた、いわば、生き神様であったわけですし、「天皇陛下ばんざい」と言って自分の命を投げ出した兵隊さんもいたようですので(映画やテレビでしか聞いたことはありませんが)大変なことです。
 いずれにせよ、生まれたばかりの赤ちゃんは皇族である義務と引き換えに、立派な衣食住に加え、最高級の教育環境が保証されるわけです。一般人と異なり、終生人と競う必要なく豊かな人生が約束されているわけです。とはいうものの、常に報道関係者の監視の目にさらされて生活しなければならないし、それなりの役目をはたさなければならないでしょうから、気ままに遊んでいればよいということはなく、しっかり努力すべきことも多いのではと想像します。
 「こころのプリズム」(朝日新聞社)は、通常の選抜基準では選ばれないような子供を学級委員にしたところ、その子が優等生なった実験をあげ、役職が人を変容させるとしています。個々を競争させるより、協調させるほうが個々の能力も上がるとの実験もあるようです。(リーダーシップ  ダイヤモンド社) 現代社会ではなじみのない、世襲で無競争で「トップ」も良い制度なのでしょう。
 多くの国民に敬愛されているようですし、心のよりどころにしている方も多く存在することを再確認されるニュースでした。

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