市川海老蔵事件
市川海老蔵さんが顔を殴られ頬骨が骨折し、手術されたという事件で記者会見がありました。私は単に、ニュースで取り上げられた記者会見のほんの数分を見ただけですが、この映像を見る限り、何も悪いことをしていないのに喧嘩に巻き込まれて大変な思いをしているかわいそうな人のように思われます。手術の跡は完璧のようでもあります。
でも考えてみると、彼は歌舞伎役者なのですよね。その気になれば、役作りをしてどんな境遇の人にでも演じきれる職業なのです。酒の席で変な人に遭遇し、ひどい目にあった不運の人間ですが、舞台俳優としての職務を果たせなくなったことを世間に対して、申し訳なく心底悔やんでいるというふうに見られるよう振る舞ったのかもしれません。「お騒がせして申し訳ありません」という言葉が、この手の事件の当事者から述べられることが多い感じがしますが、その実、どのような意味合いの言葉なのでしょう?
この事件の真相がどうであったかわかりませんし、私にはどうでもいいことですが、自己暗示をかけて、そのような人間の役になりきってしまえば、そのように見られる記者会見の当事者になれると推測されます。
深い悩みを抱え、その悩みの中にどっぷり浸かっているように感じられる患者さんがときどきいらっしゃいます。そこまでがんばらなくてもいいから、少し元気を出して、ハッピーな境遇にいる自分を演じてみると良いかもしれません。嘘だって、自分が思い込めれば、自分の中では真実になれるのかも?
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