2011年7月 8日 (金)

上司は思いつきでものを言う

Photo東日本大震災の復興そして原子力発電所のトラブルの修復過程は順調に進展しているのでしょうか?それにつけても、菅首相の評判は良くないようですね。いろいろお考えになってアイデアは出すようですが,以前口にしたことと矛盾していることを話されたり、周囲の官僚や党の役員との調整が付いていないことを先走って言ってしまったりして混乱を招いているようです。この本のタイトルのようなことなのでしょうか?
 もっともこの本は面白そうなタイトルに魅かれて読み始めたのですが,結構難解で内容を理解して読み続けるのが苦痛になって斜め読みしただけなので,この本の主題が菅総理が巻き起こしている事象を指しているのか定かではありません。著者はちょっと変人という噂の「橋本治」氏です。ずいぶん前にも著者とタイトルに魅かれて読み始めた本がありましたが,途中でギブアップした記憶があります。理路整然として単純明快に主旨が述べられてない文章は苦手です。

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2011年6月28日 (火)

人は「感情」から老化する

Photo 今まで何冊かアンチエイジングの本を読み流して、食べ物と運動がキーワードで、気持ちを若々しく保つようにすればよいのだと考えていた。それはそれで、まちがいではないのだが,精神科医の著者の見方はもっと深いようだ。人間の人間たる所以の前頭葉が老化して,「感情の老化」することが、齢を重ねても人間社会を生きて行かなければならない「人」にとって最重要問題であるようだ。
 突然のイライラ、立腹は老化の兆候であるようだ。若い時キレるのは,若さ故といわれるが、そういう傾向は40代くらいまでにはだんだん減ってくる。ところが,40代を過ぎると、また腹を立てることが増えてくるようだ。実際、病院の待合室などで長く待たされて声を荒らげるのは老人の方が多いと書かれているがそのとおりかもしれない。これは、心の知能指数が40代でピークを迎えるからだと言う。
 本には,どのようにしたら心の老化を防げるかいろいろな提案があったが,私が最も参考になったフレーズは,「反省しても『過去』は変わらないから、落ち込んだ時は反省するな」です。
 私より10歳も若い著者にこれからの生き方を教わった感があります。「60にして耳したがう、70にして心の欲する所にしたがってノリを越えず」と論語にありますが,具体的方法論には言及していない。孔子自身がいつまでも知的好奇心で道を追い求めていたからだろうか?

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2010年9月23日 (木)

臓器の急所

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 一日雨の秋分の日、積んであった本から、読みやすい一冊ー『臓器の急所ー生活習慣と戦う60の健康法則-吉田たかよし著』ーを取り出して目を通してみました。歯医者は口の中にある歯や歯肉、骨そしてその機能を考えれば良いのですが、お医者さんは頭から足の先までがターゲットになるなんて大変ですね。
 臓器ごとの基本的働きとその働きを阻害しないような健康法が短く明解に解説されていて楽に読めました。心臓の章には歯周病との関連が掲載されていました。実際当歯科クリニックに通院されている患者さんで脳梗塞になった方がいらっしゃいますが、重度の歯周病に罹患しておりました。重度の歯周病に罹患していても、歯磨きをしっかりして歯石を除去すれば、かなり自覚症状は改善されるので、完全に治りきらないでも、そのまま様子を見ようということになることも多いいいし、自分の治療方針として「当座困らなくしてから、将来的にも困らない健康的な口腔内にする」としているのですが、初診時の痛みが解消されると通院してくれなくなる患者さんのその後が怖くなります。
 確率的には少ないでしょうが、心筋梗塞や脳梗塞の原因となるとしたらもっと真剣に考えなければ。でも、脅かして嫌々ながら通院されるのも気分よくないですね。

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2010年9月20日 (月)

メタボの罠

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 タイトルに魅かれて「メタボの罠」(角川SSC新書-大櫛陽一東海大学医学部教授著)を読みました。副題はー「病人」にされる健康な人々ー
 そう言えば、数年前に私を含めて一般的なちゅうねんの体格の男性は皆メタボで病的であるから減量しなければならないというようなメディアの話を聞いて、へえそんなもんかなと思った記憶がありましたが、この本によると、見るからに太っているように見えない限り心配することはないらしいです。
 著者の憶測かどうか分かりませんが、メタボの基準を厚生省が設定するのに、製薬会社が暗躍したようです。不健康なメタボの基準を厳しくすれば、それに引っかかる人が増えるので、基準値に収まるように薬を処方する医者が増える結果、薬の売り上げが増加して製薬会社が儲かるというシナリオらしいです。
 最近また、「小太り」の人の方が長生きするということも、よく聞くようになりましたが、この著者の説に影響されたマスコミからの情報なのでしょう。
 自分の近辺にいる同世代で亡くなった方を思い出すに、太っている人より痩せ形が多かったように思います。この本には痩せた人の方がガンになりやすいと書いてありましたが、それに呼応します。
 ある程度の範囲に収まっていればよいくらいの軽い感じで、気分よく運動したり食事したりしてれば、それから大切なのはストレスを溜めないようにすれば良いのでしょう。

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