ある患者さんの思いで17
本日検診で来院された患者さんが、『お世話になった義母がこの5月に逝去した』との報告を受けました.昭和2年生まれの89歳で、誕生日を迎えれば90歳になる女性でした.
本日検診で来院された患者さんが、『お世話になった義母がこの5月に逝去した』との報告を受けました.昭和2年生まれの89歳で、誕生日を迎えれば90歳になる女性でした.
『開業歯科医に寄せられる食支援への期待』〜“看取る歯科治療”の在り方とわ?〜 との演題の青葉区歯科医師会主催の講演会に参加してきました.講師は2000年卒業の自分の息子世代の方でした.大学院を卒業後、日本で初めてできた、摂食嚥下障害を専門にした研究室に入局してこの道に邁進してきたそうです. 日本人の死亡原因の第一位は戦後長らく脳血管障害でしたが、昭和50年代中頃からガンにとってかわられたました。しかしながら、この疾患を発症する人が少なくなった訳ではなく、死亡すること無く麻痺を抱えたままで、生き延びているというお話から講演が始まりました.そういうことはこれからも、口腔神経筋機能に障害がある為、摂食嚥下障害を抱えたまま生きる為に食をしなければならない患者が多くなるということのようです。 講演では、寝たきりで在宅の患者にどうやって、口から食べ物を食べられるようにするかを奮闘する様子がうかがえました.結局は、何らかの原因で患者さんは亡くなる経過をたどることを経験しているようですが、そのくだりは感動的でもあります。やはり、命が絡むとぐっときます。 私も現在通ってくださっている患者さんが、寝たきりになったら訪問診療をしなければならないと考えていますが、今回のお話は実に具体的でためになりました。
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