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2010年11月14日 (日)

よく噛むと歯並びが良くなる

 現代人は固いものを食べなくなり、食事の際に噛む回数が少なくなったから、顎の発育が弱く歯並びが悪い子供が多くなったと聞くことが度々ありましたが、噛む力が強そうな子供でも顎が細いことがあって、本当はどうなのかと疑問に思っていました。昔、するめを噛ませたら歯並びが良くなったという症例報告を読んで、子供の歯並びを心配していた母親にお勧めしたのですが、いっこうに良くならないとクレームを受けたこともありました。そんなこともあって、患者さんからのその手の質問には中途半端なお答えをしていたのですが、最新の日本矯正歯科学会雑誌に小学生44名に3ヶ月間硬性ガムを噛ませて顎の発育状態を調査した結果が報告されていました。朝夕食後一日2回10分間硬性ガム(かむトレーニング LION)を噛み方も注意しながら実験を進めたようです。
 その結果、歯が内側に傾いている状態が改善されるとともに、顎骨の側方への発育が促進され、歯列幅が増加したと解説されていました。歯列幅が狭いのが原因で歯列ががたがたになる子供が多いので、固いものを良く噛むことが良い歯並びに繋がることが肯定されました。
 自然に良い歯並びにするには、口呼吸を止めるとか、扁桃腺の問題とか、舌の位置とかいろいろありますが、とりあえず、よく噛むことはやろうとすればすぐできることなので、明日からでも、再度お勧めしましょう。

 

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コメント

よく噛まないと顎が十分成長しないので結果歯並びが悪くなる傾向があります。

投稿: | 2012年1月15日 (日) 20時50分

Σ(゚д゚;)噛めば歯並びはよくなるんですか?

投稿: らら | 2012年1月15日 (日) 20時00分

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