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2009年4月23日 (木)

同世代の急逝

 昨日は私よりいくらか若い耳鼻科の先生のお通夜に行ってきました。ここ数年はお会いしていなかったのですが、患者さんを紹介したときや紹介されたときにはメールのやり取りをさせていただいていましたので、悲報に接した時はまさかと思いましたが、遺影を見て亡くなってしまったのだなと改めて実感しました。ほんとに急なことだったらしく、テニスをした後、倒れてそのまま亡くなってしまったようです。
 仕事を若干早めに切り上げて出かけたのですが、着いたのは通夜が始まって1時間後のことでした。それにも関わらず、お焼香の前は長蛇の列でした。紹介した患者さんに、良い先生を紹介されたと喜ばれたのですが、あらためてこの先生の生前の信望の厚さに感心いたしました。先生が元気に働いていて当然のごとく回っていた耳鼻咽喉科医院が、ぱたっとその機能を失ってしまった現実は怖いとしか言いようがないですが、亡くなってしまったご本人もさぞかし無念であったろと察しします。
 メンテナンスに対して注意も払わずに、心臓が休みなく何十年も働き続けているのは奇跡だと常々思ってはいましたが、生きることに、即、自分と社会の架け橋の歯科診療に、真摯に取り組まなければと考えさせられました。

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2009年4月 9日 (木)

老齢者の入れ歯

 先日の日曜日には、何年も通院してくださった患者さんの入れ歯の調整に、入院先の介護施設のような病院に往診してきました。この方の入れ歯は、私の診療室に通院する前に作られていたアタッチメントを使用した手の込んだ入れ歯でして、しっかり作られているのですが、患者さんの手先の筋力が落ちてきた現状では扱いが難しくなってしまっています。扱いやすい装置にした方が良いとは思うのですが、往診の環境で体力が落ちた患者さんのアタッチメントを外すには無理があるので、お話を伺いながら、微調整しかできません。
 今日の朝一番で来院された患者さんは、お体は元気なのですが、痴呆が進んでしまいご自分の歯を磨くことができず、残存歯が4本になってしまいました。それでも、入れ歯に慣れていたせいか、食事の方は不自由なくできているようです。この患者さんは昔からよくおしゃべりする方で、今日も明るく世間話をしていましたが、ご主人がつい最近なくなって葬式をしたことも覚えていないようでした。悩みのない子供のような振る舞いです。
 往診してきた患者さんの付き添いの方から連絡が入り、日曜日に入れ歯を調整したら、それまで使用するのをいやがり装着していなかったのが、使用するようになったら少し舌が痛くなったというこでした。できれば入れ歯を入れてよく噛めるようになって、体力をつけてもらいたい思いで診療後の夜に往診してきました。
 昼間は明るくて快適な病院という印象がありましたが、夜はさずがにスタッフも少なくなるし、消灯されている場所もあるので怖い感じがありました。患者さんが言うには、訳の分からないうめき声や呪文のような音も聞こえるようようです。このまま、病気のままでホスピスにいるような暮らしなら早くお迎えが来てほしいとも言ってました。年をとって病気になるのは辛いことでしょうね。

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