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2008年12月31日 (水)

紅白歌合戦

 先ほどまで紅白歌合戦を観ていました。歌詞を聞いていると、恋愛感情にを題材にしたものの多さに圧倒されました。結婚は普通一回しかできないのにです。人生って、もっともっと多くの事柄があると思うのですが、多くの人の関心事というか、願望というか、心をときめかす事は恋愛感情なのでしょうか?恋愛感情が満たされないで、願望を抱いているからその感情を昇華させる歌が好まれるのでしょうか?
 でも聞いていると、悲しい歌が多いですね。ハッピーな曲は満たされない感情を昇華させる手段とはなり得ないのかもしれません。恋愛感情を題材にしていない曲もハッピーの状況を歌ったものでなく、苦しさとか悲しさに耐えている感じの情感を込めている歌が多いとの印象を受けました。昔の『おれは河原の枯れすすき』的な、自分を必要以上に卑下して、悲しみに浸る感覚に陶酔することで日常の鬱憤を昇華する習性が日本人にあるのかもしれません。私もそうかな。

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2008年12月28日 (日)

今年の反省

 今年の診療も昨日で終了しました。ことしもいろいろな事がありましたし、いろいろな事をしました。うまくいって当たり前の仕事なので、難しい症例が事前の計画通り収まった時はほっとしてやれやれという感じになりますが、今年も正直言って事前の計画通りいかなく、患者さんにがっかりさせてしまったことがありました。この時期になりますと、そんな事ばかり思い出されて……、……。
 こんな気持ちになる自分(58歳)は、まだまだ成長過程にあるのかなと考えたりして。スケートの浅田真央さん(18歳)じゃないですが、自分に足りない課題が見つかったので、その克服をめざして来年もがんばろう。

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2008年12月26日 (金)

疾病予防と医療費抑制

 疾病予防することにより医療費を抑制できるという議論を見聞きすることがありますが、それは実態に反しているとの意見が、12月26日の朝日新聞に掲載されました。私も、人が長生きすれば総医療費は多くなるのではないかとうすうす考えていたのですが、そんなことを社会保険法の研究者が理論的に解説されていました。いくら健康であっても、ずーっと健康であり続けることは不可能ですから、老人が多くなれば医療費は増大するのはやむを得ません。疾病予防は医療費抑制の面からでなく、quality of life の向上として考える問題なのでしょう。
 とはいうものの、麻生首相の失言のように、健康に気を使いながらせっせと働いている人が納める税金を、節制もせずに病気になり医療費として浪費する人がいるとしたら問題です。やはり、疾病予防することは医療費抑制に貢献するかもしれません。
 

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2008年12月14日 (日)

口腔感染症フォーラム

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 鶴見大学で行われました口腔感染症フォーラムに参加してきました。歯科で取り扱う最も重要な疾患というか、一般的にはそれだけと考えられている虫歯も歯周病も細菌が原因ということは随分昔から分かっているのに、細菌をターゲットにした原因療法より、虫歯や歯周病で失われた欠損の修復に歯科治療の重点が置かれているのはおかしいのではないかと最初の講演者が述べていましたが、同感です。私の診療室においても、以前から予防が重要だと考えて歯磨きが上手でない患者さんには何度も注意してきましたが、多少くどくなっても続けなければとあらためて考えました。
 歯があるかぎり細菌は歯の周りに生息して虫歯や歯周病を引き起こすので、原因療法としてきちんとした歯磨きをする必要があります。高齢になっても、歯が相当数残っている人が多くなってきたことが統計を取る度に明らかになってきていますが、高齢者の適切な歯磨きは歯の健康ばかりでなく、口腔に生息する細菌に因る肺炎などの全身疾患を予防するためにも重要です。『手先を使って器用に歯磨きをするのはボケ防止になりますよ』などと冗談が通じる患者さんには言ったこともありますが、半分本気です。
 これからの訪れる超高齢化時代に、歯磨きがうまくできるかどうかは重要な問題になりそうです。

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2008年12月10日 (水)

歯の神経

 歯肉が腫れたのが主訴で患者さんが来院しました。通常歯肉が腫れるのは虫歯や歯周病が原因なのですが、その歯は虫歯でもなく、歯周ポケットは正常で歯周病でもありませんでした。歯の神経に正常な反応がなく、レントゲン像に暗い陰が認められたので神経を除去したところ、神経は死んでいました(壊死)。どうして虫歯でもなく、歯周病でもない歯の神経が死んでしまったのか、疑問は残りますが、適切な治療を施せば、この歯は正常な機能を持った状態で長く保存できると思います。歯の神経はあったほうが良いのですが、ぜったいなければならないものではありません。私の右下第一第臼歯は小学生の頃神経を取られていまして、その状態で50年経過しています。 
 先日、大きな虫歯があり多少の痛みを訴えた患者さんがいらっしゃいましたので、レントゲンを撮影して虫歯が神経の管に達しているかどうか調べたいとお話ししたところ、レントゲンは撮影したくないとのことでした。妊娠中でもないとのことでしたので、撮影のリスクとレントゲン写真の必要性をお話ししまして納得していただいてから鉛のエプロンをかけてレントゲン写真を撮影しました。その写真では、虫歯が神経の管に達しているように見えました。こんな状況では、その歯の神経を取って神経の管を消毒したほうが良いのではないでしょうかと提案したところ、歯の神経は取るべきでないと聞いているので取らないでくださいと断られました。神経を取らないほうが良いとの情報をテレビか雑誌から受け、神経を取ることが歯を抜くことにつながると考えられているようでした。
 私も、歯の神経は大切なものだし、是非保存したいと常々考えて治療していますが、歯の神経はタフではないので、一度細菌の侵入を受けてしまうと、いくら頑張って保存的な治療を施してもやがては激しい痛みを伴い死んでしまうことが多いことを何度か経験しています。そんな経験をしているのは私だけではないようです。ですので、マスコミ受けをするような、『どんな虫歯でも神経を保存して治療できる。神経を取る歯医者は悪者だ』とアッピールする歯科医の気が知れません。
 『神経は絶対に取るな』『歯は絶対に抜くな』『レントゲンは非常に危険』『フッ素で癌になる』等々脅かして正常な判断ができなくするようなアッピールは止めてほしい。薬は使いすぎれば毒だし、メスは刃物です。匙加減が必要なのです。一番肝心なのは、治療の前の予防です。
 

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